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論理展開

論理展開の構成を理解することはコミュニケーション能力の向上にとても役に立ちます。 論理展開とは、「ある結論や仮説に至るまでに、どのような事実や前提を組み合わせているか」です。この事実や、前提の組み合わせの基本パターンは、演繹法と帰納法の二つです。 どんなに複雑な論理展開であっても、分解して整理すると、演繹法と帰納法の組み合わせによって構成されていることが分かります。

【目次】
論理展開を理解するメリット
論理展開の構成ステップ
論理展開のチェックポイント

論理展開を理解するメリット

理解力が増す
人の話を聞いたり文章を読んだりするときにどのような論理展開をしているのかを把握しやすくなり相手の主張を早く、正確に理解することが出来ます。

反論力が増す
上記のように相手の主張を理解することで、論理展開の誤りが見つけやすくなります。誤った論理展開を指摘し是正することで正しい結論を導き出すことが出来ます。

推理力が増す
結論や最終的な主張から論理展開をさかのぼることで明示されていない前提や情報を類推することができます。

説得力を高められる
自分自身が、どのような論理展開によって結論を導き出しているのか明確にできれば相手にとって理解しやすい話の道筋を構築でき、納得感も高い主張ができるようになります。

創造性を高められる
前提とする情報や考え方を意識的に組み換えることで違った結論を導き出すことが可能となり創造的なアイディアを生み出すきっかけをつかむこともできます。

論理展開の構成ステップ

実際に遭遇する論理展開は、複雑で情報が整理されていないことがほとんどです。下記の手順で例題にチャレンジしてみましょう。 手順① まず帰納法を使い演繹法で不可欠な一般論・ルールを作る。手順② 一般論・ルールを組み合わせて結論を導き出す。手順③ 論理展開をチェックする。 ・プラチナの出産量の76%は南アフリカである。・自動車を造るにあたりプラチナは必要不可欠である。・プラチナの需要の半分近くが自動車の排ガス触媒としての用途である・田中貴金属は大量のプラチナを保有している。・リーマンショック以降自動車の販売台数が減っている。 解答例 →田中貴金属の株価が下がるだろう

論理展開のチェックポイント(True?)

間違った情報
どれだけ論理展開が的確でも、その中に組み込まれた情報が間違っていては正しい結論は導き出すことは出来ません。 これは演繹法・帰納法のどちらにおいても言える事です。True?(本当にそうなの?)と疑い、確認する習慣をつけて前提に妥当性があるかどうかチェックしましょう。 間違った情報が含まれている例 DeNAは、収益の半分以上が課金売上である。 mixiは、収益の半分以上が課金売上である。・・・【誤り】正しくは、収益の半分以上が広告売上である Greeは、収益の半分以上が課金売上である。 →× SNSサイトを運営する企業は広告費だけではやっていけない。 実際に調べてみると 2010年4-6月期広告売上、課金売上 Gree  広告売上:19.74憶(18%)、課金売上:89.65億( 82%) mixi  広告売上:32.72億(85%)、課金売上:5.7億(15%) DeNA 広告売上:17.87億( 9%)、課金売上:183.88億(91%) その時点で、DeNA、GreeがテレビCM放送回数でトヨタを抜くニュースがなどがあっため思い込みから、正確なデータを取らずに間違った情報を論理展開に組み込んでしまったケースです。この情報から言えることの例としては →mixiは、DeNA・Greeと差別化を図ろうとしている。などがいえるでしょう。

前提を省略し過ぎていないか?
演繹法の特徴として、相手の知識や能力に合わせて論理展開を省略したほうが良い場合があります。例えば、日本はTPPに加盟することになりそうだ、日本の食品需給率が低下しそうだ。 この前提条件には、 TPPに加盟する →加盟国間で関税がなくなる →今まで高い関税を課してきた海外の食品が、非課税(低価格)で輸入されるようになる →日本の農家は価格競争力を失う →日本から農家が減る →日本の食品需給率が低下する このような論理展開が考えられる。政治や農業に携わる人に対して、このような論理展開を丁寧に説明すると相手はそんなことは分かっていると気を悪くするかもしれません。ただし、自分にとって当然の前提、または、言わなくてもいいと判断し前提を省略することで、誤った論理展開を推測され誤解される場合があります。ミスコミュニケーションを避けるため、省略しすぎていないかチェックしましょう。

論理を飛躍させていないか?
上記の例と似ているのだが前提を省略すると、必要な論理展開が抜けてしまっている可能性があります。「この場合聞き手はなんでそうなるの?」といった疑問を抱くなど、納得度の低い主張となるでしょう。しっかりとした論理展開を構築したうえで相手の知識に合わせて、適度に省略することが大切です。

ルールとケースのミスマッチ
演繹法の思考パターンは ①あるルールがある ②そのルールに拘束されると思われるケースがある。 ③そのケースを観察すると、必然的にある結果が得られる。 この時、ルールとケースを強引に結びつけてしまうと間違った結果は得られず、コミュニケーションにおいても聞き手に納得感を与える事はできないでしょう。そのルールは、当てはめるべきなのどうかチェックする必要があります。

軽率な一般化
例えばソフトバンクの携帯電話は私の家では圏外だソフトバンクの携帯電話は会社でも圏外だ →ソフトバンクの携帯電話は電波が悪い →ソフトバンクは基地局が少ない 私の周りいるO型の人はみんな大雑把な性格だ友人も同じようなことを言っていた、新入社員の血液型はO型だから大雑把な性格だろう たまたま身の回りで起きた事象を、一般論としてとらえる事は危険です。蓄積された経験や知識を否定する事になる場合もありますが自分が一般論と思っていることが、「本当にそうなのか?」と自分に問いかけ、客観的なデータを用いるなどして検証する事は大切なことです。

不適切なサンプリング
例えば、ある雑誌の企画で渋谷駅で20代のビジネスマンに「今一番欲しいものは何ですか?」というアンケートを取って、i pad が25%というアンケート結果になったとします。そのことから、 →欲しいものランキング i pad が断トツ、4人に1人が欲しい。 という記事が出来上がったとしたら、すごい人気のように感じてしまいます。もちろん「渋谷で」「20代」「ビジネスマン」という条件が記載されていればいいのですが一般的に日本国民が欲しいものを調査する場合は、サンプルのセレクトに片寄りがあります。 では、あなたが自宅の最寄り駅でラーメン屋を始めるとして「ラーメンの価格のするべきである。」という結論を出すにはどのようなサンプリングが(どのような人を対称にデータを集める)必要でしょうか? 目的を意識した上で、意味のあるサンプルを引き合いに出すことが重要です。 演繹法・帰納法を理解し論理展開を整理する癖をつけるために、例題を考え、回答し、他の人の回答に対し、誤った論理展開をしていないかを探り、指摘するトレーニングを繰り返しましょう。

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