Outputter

イシュー

生産性 = アウトプット(成果)/インプット(労力・時間) と定義すると、生産性の高い人というのはわずかな時間で、高い成果を出せる人ということになります。 生産性が10倍高い人は、必ずしも一つ一つの仕事が10倍早い訳ではありません。「本当にやるべき事は何か」「本当に意味のある事は何か」を見極めそれだけに集中するという共通点があります。 何をやるべきか?=(イシュー)を吟味し、最後までブレずに本質的な課題を抑え続けることが生産性を高める事にとても役に立ちます。 イシューは、すべての知的生産活動において最もはじめに吟味すべき項目で、最も重要な概念です。また、ロジカルシンキング・クリティカルシンキングにおいて最も理解しにくく、味わい深い概念だと思われます。

【 目次 】
イシューとは
イシューの決め方
イシューの例

イシューとは

イシューという概念については、さまざまな言葉で定義されていますが、私がしっくりとくる言葉としては、「最も本質的な目的・課題」です。 一つの知的生産活動を建築物に例えるとイシューは、「柱」です。「柱」がズレていたら、はじめから造り直す必要が出てくるかもしれません。逆に言えば「柱」さえしっかりしていれば、壁に穴が空いても、雨漏りがしても多少の修復で済み、根本を揺るがすような大きな問題にはなら無いでしょう。 次に、イシューが「柱」だとすると「イシューを吟味する」というは、・そもそも家を立てる必要があるのか?・柱を立てたところで本当に家が建つのか?という事を吟味することです。 「とりあえずやってみよう」「やってみなければわからない」は絶対に言わずに、まず本質的な目的・課題を検証しましょう。

イシューの決め方

問題解決ステップにおけるイシューの吟味

・本質的な問題点は何か?・本当にその課題に取り組むべきなのかどうか?・自分が思いついたいくつかの問題点の中で、本当に今答えを出す価値があるのはどれか?・自分の置かれている立場や役割を踏まえたうえで、この問題に答えを出す必要性は高いか?・本当にそこから考えるべきなのか?もっと本質的な問題点があるのではないか?・何に答えを出すべきか?何を明らかにする必要があるのか?

コミュニケーションにおけるイシューの吟味

・聞き手は誰なのか?・聞き手の関心は何か?・自分は何を論じるべきか? プレゼンテーションや論文を作成する時など誰かに何かを伝えるときにもイシューを吟味することは重要です。 問題解決・コミュニケーション、いずれの場合も、いきなり検討を始めるのではなく上記のように、しつこく自分に問いかけて、イシューを見極めます。 ※この時点で、本当にやるべき事はかなり絞られます。

仮説思考

次に仮説を立ててスタンスを取ります。 よいイシューは仮説を持ったイシューです。「○○はなぜなのか?」という漠然とした疑問系ではなく、「○○はこうするべきではないか?」という様に、Yes or No?又はA or B?など明確な答えが求められるイシューを設定して、いずれかのスタンスを取ります。 なぜ仮設を持つ必要があるのかと言うとそのイシューに対して答えを出す為には、・どのような情報を集める必要があるのか?・どのような分析をする必要があるか?が明確になり、やるべきことの範囲を更に絞ることができるからです。 ※仮説に反した結果が出た場合はスタンスを見直す、 又はイシューを修正する必要があります。 イシューを意識し続けることはとても重要ですが 最初に設定したイシューが必ずしも正しいイシューとは限りません。 固執しすぎず、柔軟に軌道修正することが目的を達成するスピードと確立を高めます。
イシューを言葉にする。
頭の中だけでイシューを設定するだけでは、イシューの見極めは不十分です。はっきりと具体的な言葉に落とし込み、曖昧さをなくした状態まで磨き上げなければブレなく抑え続けることも、共有することも出来ません。 特にチームで活動する場合には、チーム全体が納得する形でイシューを決め、同じ目的意識を正確に共有することが重要です。 ・進めていくうちに認識の違いに気づいた・論点の食い違いを度々感じるこのようなことを無くす為にも具体的な言葉でイシューを落とし込み共有しましょう。 ※曖昧な言葉は、明確に定義する必要もあります。

イシューの例

例えば、学校の先生が職員会議で「いじめ問題」について議論をする時にはどのようなイシューが良いでしょうか? まず、「いじめ」って何?というように言葉の定義を明確にすることから始める必要があります。 先生によっては、無視されるくらいではいじめとは言わない。または、暴力行為があった場合はいじめである。一回位の暴力行為ではいじめかどうかはわからない。暴力行為が集団だったかどうかによる。では、1人が1人をいじめるケースはないのか? このように、「いじめ」という言葉の認識が異なれば、誰がいじめられているのか?誰がいじめているのか?人によって問題意識がバラバラになってしまいます。そこで、「いじめ=相手が嫌がるとわかっていて継続的に行う行為」と定義すれば ○○君は2か月前からいじめを受けている。いじめの内容は××である。といった形で具体性のある建設的な議論になると思われます。 当然、その行為が「いじめ」だったかどうかは、 ××という行為が、いじめている生徒の知的レベルで考えて相手が嫌がるかどうかの判断できていたかどうか?に集約されます。 更に、いじめを行っているであろう生徒に目星がついているのであれば「○○君は、A、B、C、からいじめを受けているかどうか?」と仮説のスタンスをとれば、「Aは違う」「Dがいじめを行っているとの目撃証言がある」などより具体的な議論になると思われます。 ※この例においても、議論の中でもイシューに疑問が生じたら、 何度でもイシューについて話し合い 必要であれば柔軟に見直すことが重要です。 何について話し合っているのかを明確な言葉で共有して 具体的な解決策に迅速にたどり着くためにイシューは不可欠です。

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